ジュースショップに頻繁に行っている人なら、ウィートグラスショット(小麦若葉ジュース)というのを聞いたことがあるはず。ショットグラスに入った小麦若葉の苦い果汁だ。 その名の通り、若葉をブレンドあるいはそのまま絞ったドリンクで、栄養がたっぷり詰まっている。その最大のウリは、抗酸化物質の効果で抗炎症作用が期待できる植物の緑色の色素クロロフィル(葉緑素)が高レベルで含まれていること。 ウィートグラスショットは70%以上が、このクロロフィルでできている。 それなら1日のスタートに1杯飲むのが理想的だと惹かれるかもしれないが、朝食として摂りたいと迅る気持ちは抑えて。 「ウィートグラスショットは食事ではありませんよ」と言うのは、360 Gils and Womenの創業者スー=エレン・アンダーソン=ヘインズ。 「スナックやサイドサラダ的なものです」。スムージーのように何か他に加えない限り、ウィートグラスショットを十分な食べ物と見なすことはできない。 とは言え、ウィートグラスショットは血圧を下げ、肌にツヤを与え、体重減に役立つと言われて、近年人気になっている。でも本当にその証拠はあるのだろうか?
ウィートグラスショットはヘルシーなのだろうか?
毎日、青汁をショットで1杯飲むことで、エイジングや体重減に役立つのならすばらしいけれど、クロロフィルの液体の効果は少し話がうますぎる。 まさにそれは否定できず、現時点でウィートグラスショットには多くの健康メリットがあると立証するにはもっと研究が必要だと、アンダーソン=ヘインズは言う。 ウィートグラスにはアミノ酸やビタミン類、ミネラル類、抗酸化物質が含まれているため、本質的には栄養価が高いが、人を使った研究がほとんどなされていないため、そのショットを飲んだ効果がはっきりとはわかっていないのだ。 これまでの数少ない研究から何らかの効果があることは示されているが、但し書き(注意書き)がつく。 2001年のある研究で、クロロフィリン(ウィートグラスに含まれる抗酸化物質の誘導体)が胃腸の発がん性物質を捕らえる可能性があることがわかっているが、研究に参加した人たちはそれを100mgずつ1日3回、4カ月間摂取していたため、あまり現実的ではない。 スウェーデンの科学者たちはクロロフィルのサプリ(だから、実際のショットを時々飲むのとは異なる)は空腹を抑えるのに役立つと発見したが、研究は炭水化物を多く含む食事をしている体重過多の女性20人を対象としたものだった。 専門家がウィートグラス・ショットに公式な立場を取るのに十分なことはわかっていないと、ブリッジポート大学ヒューマン・ニュートリション・インスティチュート(University of Bridgeport Human Nutrition Institute)の非常勤教職員シリーン・レーマンは言う。 「ウィートグラスのメリットを人で研究したものはほとんどありません。科学者たちは人間にメリットがあるのか、健康増進のためにはどのくらいの量を摂取する必要があるのか、まだわかっていないのです」
話題のドリンク「ウィートグラス(小麦若葉ジュース)」を毎朝2週間飲み続けたリアル体験談(Harper's BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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