暑い日が続くと心配なのが「熱中症」です。熱中症の主な原因は、体温の上昇と、それに伴う体内の水分/塩分バランスの欠落です。室内にいる場合は、エアコン(クーラー)や扇風機/サーキュレーターを適切に使い、水分を小まめに摂取することでリスクを軽減できます。しかし、外出中はすぐに涼しい場所に行くことが難しいこともあります。
そんな夏場の外出時におすすめなのが冷凍した「スポーツドリンク」や「ジュース」です。この記事では、冷凍保存に対応する飲料(スポーツドリンクやジュースなど)を選ぶ際にチェックしておきたいポイントと、それを踏まえたおすすめ商品を紹介します。
冷凍できる飲料のメリットとデメリットは?
冷凍できる飲料にはメリットとデメリットがあります。
メリット
冷凍した飲料のメリットは、何より凍らせておけば氷なしで冷たく飲めるということにあります。冷凍保存に対応する飲料の多くは、成分バランスを凍らせることを前提にした組成としているので、一般的な飲料を凍らせた場合と比べて味の濃さの“偏り”が少なくなっています。容器を振ったりもんだりしながら飲めば、その偏りをより少なくできます。
また、今の時期であれば弁当用の「保冷バッグ」や、釣りやレジャーで使う「クーラー(保冷)ボックス」の保冷剤代わりに使うことも可能です。保冷剤は意外とかさばるものなので、保冷して持ち帰る必要があるものがない場合は、冷凍した飲料を使えば帰りの荷物を“軽く”できます。
「想定」されている使い方ではありませんが、風邪などで熱が出た場合も、凍らせた飲料を脇に挟み込むと体を冷却しやすくなります。
デメリット
冷凍した飲料のデメリットは、冷凍庫から出してすぐに飲めないということです。気温にもよりますが、冷凍庫や保冷ボックスなどから出してから少なくとも15分程度たたないとある程度の量を飲めません。
また、特に暑くて湿度の高い場所では周囲に水滴が付きやすいことにも気を付けないといけません。凍った飲料を素のままでバッグの中に入れると、水浸しなんていうことも考えられます。
普通のバッグに入れて持ち歩く際は、吸水性の高いタオルで覆うなど、忘れずに水滴への対策を施しましょう。
飲料を冷凍する場合は「容器」に注意!
飲料を冷凍する場合は、容器(内容物)が冷凍に対応しているかどうかを必ず確認してください。冷凍対応の飲料の容器(または包装)には、冷凍可能な旨が書かれているはずです。
冷凍に対応していない飲料を冷凍すると、以下のようなことが起こる可能性があるので、冷凍保存は避けましょう。
- 容器の破損
- 容器の破裂(炭酸飲料を凍らせると起こりやすい)
- 解凍途中に飲んだ際の味の“濃さ”の変化(※)
(※)冷凍対応製品でも生じることがあります
冷凍対応製品でも「凍らせ方」に注意!
冷凍を想定した容器の採用や液体の成分の工夫など、冷凍に対応する飲料は冷凍することへの対策を施してあります。それでも、冷凍する際に斜めに冷凍庫に入れてしまうと、解凍途中の濃度に偏りが生じやすくなります。
飲料を冷凍させる際は、冷凍庫の床面に立てるようにして入れるように心掛けてください(容器や包装に凍らせ方に関する注意が書いてある場合は、その指示に従ってください)。
コンパクトで持ち歩きやすい「パウチ」タイプ
冷凍タイプの中でも、持ち運びやすさを重視するならパウチ(袋)入りの製品がおすすめです。最近では、いったん凍らせて、少し凍ったまま飲むことを前提とする「アイススラリー」も増えています。
リポビタンアイススラリー for Sports(大正製薬)
大正製薬の栄養ドリンク「リポビタン」の名を冠するアイススラリーです。その名の通りハニーレモン(はちみつレモン)味で、水分補給と体内冷却をしつつ、クエン酸や塩分、ビタミン類をまとめて補給できます。容量は120gです。
ポカリスエット アイススラリー(大塚製薬)
大塚製薬のスポーツドリンク「ポカリスエット」から登場したアイススラリーです。一般的なポカリスエットの電解質のバランスは保ちつつ、凍らせた際に“しっかりと”スラリーになるように液体の組成にも工夫を加えています。いったん解凍してしまった場合も、再冷凍すればスラリー状になることも魅力です。容量は100gとなります。
カルピスウォーター 300g(アサヒ飲料)
アサヒ飲料の「カルピスウォーター」のパウチ製品で、内容量は300gです。普通に冷蔵して飲むのはもちろん、凍らせてから解凍して飲むことも想定されています。サッパリとした乳酸菌飲料で、子どもでも飲みやすいことが魅力です。
アクエリアス ハンディパック(コカ・コーラ カスタマーマーケティングジャパン)
コカ・コーラのスポーツドリンク「アクエリアス」のパウチ製品で、内容量は300gです。普通に冷蔵して飲むのはもちろん、凍らせてから解凍して飲むことも想定されています。
少し細かいことなのですが、ペットボトル/缶入り製品とは異なり、ハンディパックは甘味料が砂糖になっているため、甘みが少しマイルドです。「ちょっと甘みを抑えたスポーツドリンクがいい」という場合は、普通の冷蔵でもハンディパックを試してみるといいかもしれません。
三ツ矢サイダー フローズン(アサヒ飲料)
アサヒ飲料の炭酸飲料「三ツ矢サイダー」ブランドのシャーベット飲料で、内容量は155gです。炭酸は含んでいないため、厳密には「サイダー味のシャーベット飲料」なのですが、炭酸とは別の意味で爽快感が得られます。
量を重視するなら「ペットボトル」タイプ
ペットボトル飲料にも、冷凍に対応する製品が増えています。通常タイプ(冷凍を想定しない製品)と比べると、冷凍することを前提として内容量がやや少ない傾向にありますが、冷凍したことに伴うトラブルを回避しやすいことがメリットです。
おーいお茶 冷凍兼用ボトル(伊藤園)
伊藤園の「おーいお茶」ブランドの冷凍対応ペットボトル緑茶飲料で、容量は485mlです。凍らせることで、通常のペットボトル製品と比べると長時間冷えた状態で持ち運べます。
凍らせることを前提に、渋みを抑えて作られているので、溶かしながらでも飲みやすいようになっています。
なっちゃん オレンジ 425ml(サントリーフーズ)
サントリーフーズの果汁入り清涼飲料水「なっちゃん」のオレンジ味です。容量は幾つかありますが、425mlのペットボトルは冷凍可能製品として販売されています。酸味や苦みを抑えることでスッキリ飲めることが特徴です。
なお、りんご味とぶどう味も、425mlは冷凍可能製品です。
健康ミネラルむぎ茶 冷凍兼用ボトル(伊藤園)
伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」ブランドの冷凍対応ペットボトル飲料で、容量は485mlです。通常のペットボトルタイプと比べると容量はやや少なめですが、凍らせて持ち運びやすい容器となっています。
GREEN DA・KA・RA 600ml(サントリーフーズ)
サントリーフーズのスポーツドリンク「GREEN DA・KA・RA」の600mlペットボトルです。この容量の製品は、冷凍可能製品となっています。冷凍できるペットボトル飲料としては容量が大きいことも魅力です。
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