梅雨が明ければ、めちゃくちゃ暑いけれど、サイクリングをもっと楽しめる季節になるに違いない。そのときに備えて、自転車周りの快適装備を今のうちに充実させていきたいではないか! ……なんて方向性で書き進めるつもりはない。筆者の場合は外がいくら晴れていようが、雨や雪が降っていようが、室内でバーチャルサイクリングに明け暮れるのだ。
室内であれば、梅雨の悪天候なんか気にせず、毎日楽しくサイクリングできる。補給もトイレも好きなタイミングでOKだ。けれども、微妙に困っていたのがドリンクボトルのポジション。室内自転車のすぐ横に仕事用デスクがあるので、そこにボトルを置いて走っているのだが、仕事用デスクだけにモニターやらケーブルやらが邪魔で、手に取りにくい場所にしか置けない。しかも近いようで意外に遠い。身体を完全に起こしてハンドルから両手を離し、身体を傾けて横に手を伸ばしボトルを取る、ということになるので、なかなか億劫だ。
ハンドル周りに引っ掛けるドリンクホルダーにしてみようかと考えたが、顔から落ちる汗が思いっきりかかる位置になるので、さすがに実用的ではない。普通に自転車のシートチューブとかダウンチューブに装着するドリンクホルダーを使えばいいんじゃ? みたいな声もありそうだが、やはり汗がじゃんじゃん落ちる。あとは長いマイクアームのようなもので保持できるドリンクホルダーもあるようだが、狭い部屋、狭いデスク周りに余計なものをこれ以上追加したくもないし……。
そんなわけでさんざん悩み続けていたところに現れたのが、今回紹介するサドルバッグ。自転車のサドルの後ろ側に固定するよくあるバッグだが、外側にボトルを差し込めるポケット状のものが付いている。前も横もダメなら後ろにしたらどうか、という発想である。バッグの装着方法は、付属のアタッチメントをサドルレールに装着し、そこにバッグをスライドさせるようにしてはめ込んで、シートポストに面ファスナーを巻くだけ。脱着が簡単にできるのもポイントだろう。
バッグ自体はカーボン調のデザインがなかなかカッコ良さげで、内容量は約1.5リットルと小さめ。携帯工具や補給食なんかが入れられそうなサイズだ。もちろん5~6インチくらいのスマートフォンも余裕で入る。片側にはジッパー付きのポケットが1つ付いており、ポケットティッシュや自転車用ライト程度の小物も追加で収納できる。ボトルホルダーになっている部分は、ただボトルを差し込めるだけでなく、落下防止のためのヒモも付いていて外で走行しているときも安心だ。ま、筆者は室内だから使わないんだけど。
メーカーが推奨している対応ボトル容量は600~800ミリリットルのもの。サイクリング時に携行する一般的なサイズのドリンクボトルならだいたい収納できるだろう。筆者が毎日使っているやや太めの500ミリリットルボトルも問題なく差し込めた。最初は抜き差しにわりと力が必要だったが、何度も使っているうちになじんだのか、スムーズに出し入れできるようになった。
肝心の室内サイクリング中の使い勝手はどうかというと、すごく楽、というわけではないものの、ごちゃごちゃしたデスクに置くよりはだいぶストレスが軽減された。バーチャルレース中に水分補給しようとするとき、これまでだと体勢を大きく変えることになるので、うっかりしていると集団から千切られかねないときもあった。しかし、サドル後ろにあると片手をハンドルに置いたままボトルを手にし、飲んで、まだ元に戻せるので、集中力をキープしやすい。背中から落ちる汗もギリギリかからない絶妙な位置だ。
もちろん外でサイクリングするときも、小物入れとして普通に便利だろうし、シートチューブとダウンチューブに続く第3のボトルホルダーとして活用するのもいいだろう。水分補給がより頻繁になるこれからの暑い季節に備えるという意味でも、ドリンクボトルは1本でも多く持ち運べた方がいい。ま、筆者は室内なのであまり関係ないんだけど。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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サドルバッグ GX-SB32 | GORIX | 2680円 |
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室内サイクリングにも大活躍。ドリンクホルダー付きサドルバッグ - ケータイ Watch
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