福岡県大牟田市民らに“りんご牛乳”の愛称で親しまれた乳飲料「オームリンゴ」が7月中旬、10年ぶりに復刻される。店頭やネットでの約1か月間の限定販売で、製造元のオーム乳業(大牟田市)は「コロナ禍で帰省や夏祭りなどの思い出づくりができない中、今夏は家族や友人と懐かしい味を楽しんでほしい」と出荷準備を続けている。(田中誠也)
オームリンゴは1963年から、市内やその周辺で販売されてきたフルーツ牛乳の草分け的な存在。甘味にほどよい酸味が加わったリンゴ味が好まれ、市民の“ソウルドリンク”として愛されてきた。
しかし、大手飲料メーカーとの競争が激しくなり、97年の三井三池炭鉱閉山による人口減もあって生産量はピーク時から半減。同社は2012年に生産を終了し、業務用生クリームの製造販売に特化した。
その後も、生産終了を惜しむ声や再販売に期待する声が絶えなかったことから、2年前に同社企画グループリーダーの近浦貴人さん(40)が復刻を提案。20~40歳代の若手社員によるチームを作って材料調達や試作に挑み、期間限定での販売にこぎ着けた。同社販売部長の萩原浩幸さん(58)は「好評が得られれば通常販売を目指したい」と意気込む。
復刻するのは1リットル入りで、希望小売価格は税込み280円。大牟田市、柳川市、熊本県の荒尾市や長洲町のスーパーなどのほか、同社の電子商取引(EC)サイトでも販売する。ふるさと納税の返礼品への登録も目指す。
問い合わせは、同社販売部(0944・52・9665)へ。
市民の「ソウルドリンク」、10年ぶり「りんご牛乳」復刻…1か月間の限定販売 - 読売新聞オンライン
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